続 ・ The prayer is planted.


帰ってきたよ。
大きく両手を振ったら、

「 おーい。 大根、持ってきたかー? 」 返ってくる、笑い声。

大根??
はてなマークが浮かぶも、車に乗せてきた、野菜を詰め込んだ箱の中の大根を指し示す。
折りしも、この日は、生のカツオが入った日。
海の地の方々にとって、どんなに嬉しかったことだろう。

「 今日、来るって聞いてたから、あの子はきっと持ってくるって、皆で話してたんだー。 」
「 でしょう? きっとそうだと思ったもの。 」
と、けらけらと笑いを交わしながら、荷を降ろす。

気仙沼・紫会館を訪れるのは、6度目。
今回お持ちしたのは、新庄の ネットワーク農縁 の皆さんが持たせてくださったお米、
お寄せいただいたご支援金にて、現地で不足しているという野菜・果物を揃え、風土市の
際に、上杉農園 樹の下 さんからご提供いただいた、青紫蘇・ルッコラなどの葉ものの苗、
それらの苗を植えられるプランター・土などを。

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( 手前は、スイカ。夏色のお届け。)


ぜひ、見てほしい。と、紫会館の代表・Oさん。

驚き、喜びあふれたのは、
以前お持ちした、風土市メンバーでプランターに植えた野菜の苗の、ゆたかな育み具合。
( → 「 The prayer is planted. 」 )

持参した支柱の出番なく、すでに立派な支柱が組まれ、伸びやかな葉や茎の先には、
かわいらしいエンドウが実をつけ、ナスや唐辛子もぷくりと膨らみはじめていました。

20110702murasaki5.jpg

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「 おかげで、ずいぶん育て方に詳しくなったよ。 」 と、Oさん。
野菜の配給は終わってしまったこと、
そして、この野菜のプランターたちのありがたさ、こころ強さを、わたしに話してくれました。

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プランターの脇には、先月おじゃました際には見かけなかった、ソーラーパネルとお風呂の
テントが。ソーラーパネルは、試運転中。
炊き出しに訪れた時から、紫会館に身を寄せている方の人数は、3分の1に減ったとのこと。
訪れる度に、力強い変化を感じます。


紫会館からの海草の販売分、風土市・売上の一部、ネットワーク農縁 さんより託された支援
物資の購入費の余剰分をさし合わせ、これからの日々に役立てていただけるようにと、支援
金を代表・Oさんに、お渡ししてきました。

紫会館の方へは、海草を販売する旨、その御代をお届けしようとする話は、一切お伝えして
いなかったので、それはとても驚かれるものでしたが、
もともと、どなたかから紫会館へと向けられた支援物資を、頂戴するわけにはいかないこと、
その為、「 お預かり 」 として、物資であった海草を、wasanbon を通し、支援金へとカタチを
転化させ、お返しにきた旨を、お伝えしました。

いつも冗談を交わして笑う Oさんの目元が緩み始めたので、言葉にならなくても、にじみ出る
想いは充分に伝わってきた。
「 必ず大切に役立てます。 」 と、Oさんより、御礼をお預かりしました。

この度の動きに、お力添え、ご協力いただいた皆さま、ご支援下さった方々に、ご報告ととも
に、深い感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。


紫会館を後にし、実家 → 新庄 と、転々としたわたしが、仙台に戻ってくると、ポストの中に
1枚の葉書。
差出人は、紫会館のOさん。
御礼の言葉とともに、最後に〆られた1文は、
「実になるころ、コーヒーをどうぞ。」

届いたのは、御礼状。
そして、レストラン紫会館からの、ご招待状。

また、訪れます。






2011.07.09 | | おしらせ

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