くるみラジオ、始動。
声に 言葉に
想いを、かたちどることに不器用。
そう思っているわたしに、
山形・天童の ソーラーワールド株式会社 武内さんから、
「東北から発信するラジオをつくろう。」 という、不意のお申し出。
・・ わたし?
戸惑いを帯びながらも、選挙+plusのテレビ取材に心底疲弊し、伝えることを
模索していた時期。
想いを伝えることの難しさ。
そして、伝えることを誰かに託すことの更なる難しさ。
興味と不安、わくわくと未知が織り交ざりながら。
武内さんと共に、一路北へ。
晴れやかな仙台を発ち、岩手・葛巻町 森と風のがっこう は雪景色。
山形・宮城・青森から、岩手へ集う。
はじめまして。お久しぶりですと、ご挨拶を交わし、話の核はラジオへ。
2日間を通して、10数時間に及ぶ意識合わせ。
自己紹介に始まり、ラジオのコンセプト、タイトル、思い描くビジョン・・
自らの 互いの 内在する柔らかい部分を表しながら、掬い取りながら
丹念に丹念に。
解散しても、自然とまた集って。想いを交わす。
心地よい熱量の中、浮かび上がるラジオの輪郭。
腹ペコのわたしたちを迎えてくれる、あたたかな湯気。
皆で囲む、しあわせごはん。おいしい。嬉しい。
朝ごはんのたまご焼きは、ニワトリたちからの恩恵。
がっこう内外には、コンポストトイレや畑、おひさま発電所などが。
自然と寄り添う。循環する暮らしの在り方。
2日目のお昼ごはんの後。
武内さんのご教授のもと、発電所づくりのワークショップ。
繋いで。紡いで。
よいしょ。よいしょ。
おひさまのもとへ。
通電式カウントダウン。 ・・3、2、1 !
ぽちっとな。
くるみラジオ発電所、open!!
発信する電力も自給、自然エネルギーのオフグリッドラジオ。
太陽光パネルに光の恩恵を受けている間、話し合いが膨らんでいた場はラジオ局へと。
マイクを目の前に、緊張感。
名は、「くるみラジオ」。
来る未来へと。意味あいと願いを込めて。
発電から、発信へ。
岩手の地。森と風のがっこうの吉成さん。
山形より、ソーラーワールド株式会社 武内さん
青森から、Yamさん・おみっちゃん。
そして、宮城のわたし。
約40分。
5人で交わしあう想いと話は、2日間寝食を共にした皆さんに見守られて。
1つの生命が産まれる場を囲むような、穏やかな祈りにも似て。
森と風のがっこうのシンボルであり、吉成さんがこの場所でがっこうを始める1番の大きな
きっかけとなった、青い車掌車。
青森からのタクさんは、車掌車の中にあった足踏みオルガンを奏で、ラジオに色づけ、
このオルガンの音が使われるのは、がっこう13年目にして初めてのことと、
吉成さんご夫妻は、感慨深く瞼を伏せた。
くるみラジオ収録後に音を奏でてくださった、Yamさんとタクさん。
踊る心身。ざわめく鳥肌。
ラジオと名乗りながらも、展開していくのはおそらくラジオに留まらず。
伝える・繋ぐ為の、1つのツール。
エネルギー・環境・教育・音楽。そして、食と暮らし。
ふくよかに膨らむ、来る未来へのビジョン。
身を置いていた地は、冬景色。
それでも、思い辿る記憶はいつもあたたかい。
発電。発信。
その人に逢いに、その土地に行く。
自然エネルギー100%の、旅するオフグリッドラジオ。
東北の地から、わたしたちが紡ぐメディア。
来る未来へ。
「くるみラジオ」始動します。
くるみラジオ・第0回、収録の音源はこちらから → ★
わたしのたどたどしいトークを、どうぞ。笑
森と風のがっこう・コーチョー、吉成さんのブログより → ★
2013.12.18 | | くるみラジオ